ミュージカルアニメ映画『SING/シング』を観てきました。
経営難の劇場を立て直すため、支配人(支配コアラ?)のバスター・ムーンが歌のオーディションを決行するとことから騒動が巻き起こっていきます。劇中では60曲を超えるヒット曲が登場し、音楽のエネルギーがダイレクトに伝わってきました。
シングのおすすめポイントや感じられたメッセージをまとめたいと思います。
ギャングの息子だが繊細な心の持ち主であるゴリラのジョニー役でスキマスイッチの大橋卓弥さん、恥ずかしがり屋な性格で歌の才能をなかなか発揮できないゾウのミーナ役でMISIAさんなど、日本語吹き替え版のキャストがとっても豪華です。ハリネズミのアッシュ役長澤まさみさんの熱唱も要チェック。
お気に入りはジョニーですね。ゴリラのギャングという外見と繊細な歌声のギャップ最高!
劇場の優れた音響設備のお陰で、まるで自分が本当にコンサート会場にいて生歌を聴いているかのような感動が味わえました。鳥肌立ちっぱなしです!この映画は映画館で観ないともったいないです。
『SING/シング』スキマスイッチ大橋さんが歌う、サム・スミスの♪「ステイ・ウィズ・ミー」
3.17(金)公開『SING/シング』長澤まさみが歌う「セット・イット・オール・フリー」
・誰もが自分を認めてほしい、自分を表現したい
承認欲求といいますか、自分を見てほしいという欲求は誰にでもあるものです。この映画に登場するキャラクターも皆、自分の才能を発揮して自己表現したい、そして認められたいという欲求を持っています。でも様々なしがらみの中で、そんな気持ちにフタをして毎日を生きている。本当は好きなことを思いっきりやりたいけれど、生きるためには仕方ない。そうして半ば諦めの気持ちの中、うまくいかない毎日を懸命に生きている。そこに今の自分を重ねる人は多いと思いますし、そこがこの映画の肝でもあります。
そんな中、ムーンが企画した歌のオーディションの知らせが舞い込むのです。
・しがらみをShake It Off して、ステージに上がろう
オーディションが始まっても、みんなまだそれぞれのしがらみに囚われています。家族との関係、高いプライド、失恋、そして恐怖...
でも仲間と励まし合いながら困難を乗り越えるうちに、それらを振り払う勇気と自分の可能性を信じる力を得ていくのです。
クライマックスのショーの初っ端にテイラー・スウィフトの”Shake It Off"をグンターとロジータが歌ったとき、夢を諦めさせる足枷をみんなが振り払った(shake it offした)象徴のように感じました。
心からやりたい事があるなら、言い訳を並べる前に、どうせ自分なんかとため息をつく前に、あらゆる足枷をShake It Off してステージに上がろう!そしてあなたの声で、あなただけの歌を歌って(SING)!
そんなポジティブなメッセージを、音楽の大きなパワーとともに受け取る事ができる素敵な映画でした。
字幕版も観たくなるからこういう映画はずるいなーー