東大院生ショータのなるほどアウトプット~バイオ研究者への道~

生物学系研究者を目指す大学院生のブログ。学びや気付きのアウトプットをしていきます。

ブレインストーミングはもう時代遅れです

アントレプレナー道場」という授業を取っています。アントレプレナーとは起業家のこと。起業に向けた考え方やキャリアパスのあり方、実際に起業した東大生の話などを聞くことができ、毎年非常に人気が高い講義だそうです。

工学部の科目ですが全学的に開放されており僕のような端くれ院生でも受講できます。

 

 

さて、

複数人のグループでアイデアを出し合うとき、あなたならどうしますか?

代表的な方法は「ブレインストーミング」でしょう。それぞれが自由にアイデアを出し合うことで一人では思いつかない多様な意見が出ると言われています。あと「ブレスト」って言うと意識高い感じがしてカッコいいです(笑)

じっさいブレストにはコミュニケーションを活性化させる効果もありますし、簡単に実施できて参加者の満足度も高くなりやすいため効果が高いと思われています。

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しかし、ブレストって本当に効果があるのでしょうか。

アントレプレナー道場ではブレインストーミングについて次のような問題点が指摘されました。

  • 最新のメタ分析の結果、個々人でアイデアを出したほうが数も質も高くなる
  • 一人がアイデアを話している間、他の人は発言できず思考停止になる。
  • 効果的な実施が難しい(ex. 権威のある人がいるとうまくいかない、集団は考えが止まりがちなど)

 

ではどうすればよいのかというと「ブレインライティング」です。

 

やり方は簡単

個々人でアイデアを書いて、後でグループで共有する。

それだけです。

 

具体的には、グループで解決したいテーマなどを決めたら、個々人でポストイットを「1アイデア1枚」で数分間どんどん書いていき、後でグループでポストイットを共有するといった形になります。

 

授業では実際にブレストとブレインライティングの両方を体験しましたが、一人で集中してアイデアを考える時間があるブレインライティングの方が良いアイデアがでるし、思考が深まる分その後の議論も活発になりました。

 

やたらブレストしようぜって言ってくる意識高い系がいたら、「まだブレストとか言ってるの?これからはブレインライティングだよ」と言ってやりましょう!