東大院生ショータのなるほどアウトプット~バイオ研究者への道~

生物学系研究者を目指す大学院生のブログ。学びや気付きのアウトプットをしていきます。

第59回 生命科学夏の学校 in 札幌 に参加して仲間が増えました

研究をやっていたり研究者を目指していると孤独を感じることって多いですよね。研究の話をラボの人以外とすることは少ないですし、同世代に博士号を取って研究者を目指すという人はなかなかレアなので。

 

 

そういう人には生命科学夏の学校をお勧めしたい!

生命科学夏の学校、通称夏学は生化若手の会が毎年夏に日本のどこかで開催する2泊3日の研究交流会です。全国の生命科学系の研究をやっている学部生〜大学院生が集まり、招待講師の講演やらポスターセッションやら、ディスカッションをつまみに酒盛りやらを繰り広げるなかなか愉快な会です。生化若手と言いつつ分野は生化学から生物物理、バイオインフォまで様々。詳細は生化若手の会HP参照→ http://www.seikawakate.org/natu/gaiyo-2

 

2019年8月30日〜9月1日、第59回生命科学夏の学校 (in 札幌市 定山渓ビューホテル)に参加しました。僕自身はB3のときに参加した滋賀での開催以来2回目の参加です。パネルセッションや研究交流会を通して研究のビジョンや問いを共有できる仲間に出会えたのが大きな収穫でした。生命はどのように形をつくるか?形づくりの仕組みはどのように進化してきたか?という問いを共有しつつも、全く違うアプローチで取り組んでいる方々に出会い非常に刺激を受けました。夏学終了後も札幌で一泊して翌朝からレンタカーで男4人で小樽観光に行くほど意気投合(笑)良い思い出になりました。これからも学会などで会う機会があるかもしれませんが、次に彼らと会う時にはもっと研究を進めて進捗を報告したい、という気持ちがモチベーションにもなります。

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妙に豪華絢爛だったホテルのレストラン



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小樽の鱗友朝市で食べたウニマグロ丼が忘れられない!



 

講師の先生方も豪華で、今年は界隈を賑わせていらっしゃる相分離生物学の白木先生目当てで来ているという方も多かったです。他にもジーンクエストの高橋先生や、ATP合成酵素が回転することの証明で有名な野地先生のお話がとりわけ印象に残りました。ワークショップとシンポジウムだけで十分元が取れるくらい濃密です。

 

博士号を取って研究者になりたい、という人もとても多いので、学部生や修士で博士進学を考えているけど周りにそういう人がいないという人にもお勧めしたいなと思います。ドクターの先輩からリアルな話が聞けるし、D進志望の仲間でありライバルたちときっと出会えます。僕がB3で参加したときはそのような形でみなさんに助けられましたし、今回は学部生の人に僕が他大学の院へ進学した経緯などをお話して少しは経験を還元できたかなと思います。

 

今年は初の北海道開催とのことで移動が大変でしたが、来年は近畿だそうです。第60回記念ということで横のつながりだけでなく縦のつながりもできる回になるかも?来年の夏学でお会いしましょう。