その名を知らぬものはいない天才起業家ビル・ゲイツ氏。
実は彼が新型コロナウイルスのパンデミックによる大混乱を予言していたと話題になっています。
注目を集めているのはビル・ゲイツ氏の2015年のTEDトークの講演です。当時の西アフリカにおけるエボラ出血熱の流行から、感染症に対するグローバルな危機管理システムが存在しないことを察知したゲイツ氏は、感染性の高い新型ウイルスが発生した場合世界中で多くの人命が失われ経済的にも巨大な損失になると警告していたのです。これが天才の先見性!なんかアフリカで怖い病気が流行ってるらしいねー程度の認識だった自分が恥ずかしくなります...
時代の寵児たる天才起業家がどのようにニュースを見て、そこからどのように未来を見ていたかは非常に興味深いところです。TEDトークを見て自分なりにそのポイントを分析してみました。
①きちんと情報収集をしていた
マイクロソフトで成功し莫大な財産を築いている彼にとって、アフリカの疫病など気に留めなくても生活していけそうだが、きちんと関心を持って情報収集していたという点でそもそも意識が違う。財団を通した慈善活動などしていた関係もあるのかもしれませんが。あなたは当時エボラ出血熱を自分ごととして捉えて情報収集していましたか?
②事実をもとに想像力をはたらかせた
エボラ出血熱は結果的に西アフリカの3国での流行にとどまりました。そこで良かったねとなるのが普通の反応でしょう。でもゲイツ氏が違うのはそこで終わらずに、もっと空気感染しやすいウイルスだったらどうなっただろうか?感染者が重症化せずあちこち移動していたら?と想像力を巡らせ、ウイルスの性質次第では破滅的な影響を世界にもたらすリスクに気づきました。
③では、どうすべきか?まで考えて提言
ビル・ゲイツ氏がグローバルリーダーだと思わされたのは、気づいた世界的リスクに対してどう対策すべきかまで考えて提言するという、具体的な行動を起こしていたところです。ウイルス次第では危ないよなーと気づいていた人はたくさんいたかもしれませんが、多くの人はそこで止まってしまうのではないでしょうか。ゲイツ氏は非常時にすぐ出動できる国際医療チームを準備することなど非常に具体的な対策を提言し、そのためのコストは万一のときの経済的打撃と失われる人命に比べたら大したものではないと訴えていました。もし同じように行動を起こす人たちがもっと多かったら、このコロナウイルス騒動は防げていたかもしれません。
時代を先読みし世界的に成功した天才起業家は、やっぱり世界の見方が全然違うなーと感じさせられ、とても勉強になりました。自分は結構ニュースに無関心なので、もっと自分ごととして捉えて情報収集し、未来がどうなるか考える癖をつけていきたいと思います。
それにしてもこのTEDトークは一見の価値があります。日本語字幕もあるので是非見てみてください!(YouTubeの設定から日本語字幕をONに)