東大院生ショータのなるほどアウトプット~バイオ研究者への道~

生物学系研究者を目指す大学院生のブログ。学びや気付きのアウトプットをしていきます。

『できる研究者の論文生産術』たくさん書く秘訣!

 

一気に肌寒くなり、卒業論文修士論文の季節が近づいてきましたね。

文章を書くことに苦手意識があるという人がほとんどではないでしょうか。ブログを書いている僕だって文章を書くのはしんどいですし苦手です。まして、卒業がかかった論文となれば誰だって気が重いですよね。この避けて通れない「書く」という重労働をらくらくこなせるようになる方法ってあるのでしょうか?それを教えてくれるのが『できる研究者の論文生産術』(ポール・J・シルヴィア著、高橋さきの訳、講談社という本です。

 

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一気書き派vsスケジュール派

あなたは今まで、授業のレポートや卒業論文を追い込まれてから書く「一気書き派」でしたか?ほとんどの人がそうだと思います。一方で中にはスケジュールを決めて毎日淡々と執筆を進める「スケジュール派」も居ます。本書の要諦はとにかく、一気書き派をやめてスケジュール派になろうということです。

 

あらかじめ執筆のための時間を割り振っておき、手帳に書き込み、その時間帯にはきちんと執筆する。それを習慣化してしまえばよい。これだけ聞くと「それができたら苦労しないよ!」という声が聞こえてきそうですが、正論だけで突き放すわけではありません。「一気書き派」が言いがちな言い訳をひとつずつ痛快に論破するとともに、「スケジュール派」に生まれ変わるための具体的なアドバイスも豊富で、熱心なコーチに指導されているような感覚になります。

 

 執筆を習慣化する技術

いざ計画的に書くぞ、と思い立ったら、次のステップはそれをきちんと習慣化する技術を身につけることが大切です。自分も取り入れたいと特に思った項目を紹介します。

 

  • 焦点を絞った具体的な目標を立てる

せっかく確保した執筆時間を有効に使うためには、具体的に焦点を絞った目標が効果的です。例えば卒論を書くとしたら、「少なくとも400字書く」とか「図1を完成させる」といった具合です。数字を盛り込むなどして、具体性の高い目標にするのがポイントです。小さく分割した具体的なToDoリストを書くという手法はあらゆることに効果的で、僕もよく使っています。その際のおすすめアイテムも過去の記事でご紹介していますのでぜひご覧ください! 

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  • 何字書いたかを毎日記録する

習慣化において記録というのは非常に大切です。毎日食べたものや体重を記録するレコーディングダイエットという手法がありますが要はそれと同じです。何文字書いたかを記録することでモチベーションの維持につながりますし、記録を蓄積することで自分の執筆力を客観的に把握できるので無理のない計画を立てることも可能になります。

 

 

本書で紹介されているメソッドそのものは目新しいものではありませんが、執筆を計画的に進める習慣を作ることが研究者にとっていかに重要であるか理解でき、ついつい後回しにしがちな書く作業にモチベーションを与えてくれる本となっています。

その他英語論文で気をつけるべき表現なども紹介されていて、ラボのデスクに置いておきたい一冊です!

 

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